安全=危険と隣り合わせ
当クリニックでは、患者様の安全を第一に考えるために、診療に従事するスタッフの安全にも最大限力を入れています。
コストダウンのためにスタッフの安全を後回しにするクリニックは非常に多いですが、これではスタッフの院内感染対策への意識が上がることはありません。結果として院内感染対策が不十分になり、患者様の安全を脅かすことになります。当クリニックは『安全=常に危険と隣り合わせ』という考えから、スタッフの安全レベルを高めることでスタッフが危険を敏感に察知できる体制を整えています。
みなさま驚かれますが、日本の歯科クリニックにおける院内感染対策は諸外国と比較してまだまだ行き届いていない現実があります。厚生労働省研究班が全国の歯科医療機関に行った調査で、2012年には68%、2017年には49%の歯科医療機関が歯を削るハンドピースと呼ばれる器材を患者様ごとに交換せずに使い回している可能性があることがわかっています。
当クリニックでは、日本で一般的に行われている院内感染対策より2ランク上、総合病院と同等もしくはそれ以上の対策を行っています。
※ヨーロッパ基準で最高レベルに位置する滅菌フローを取り入れています。
感染対策について
・個室の理由
治療中は必ず粉塵やミストが空気中に飛散します。その粉塵やミストにも口腔内の細菌や血液が含まれる可能性が十分にあり、当クリニックでは飛散による感染を防ぐために個室での診療を行っています。
また、診療中に手が触れる部分については診療毎にラッピングを行うとともに、それ以外の箇所は専用の液剤で殺菌を行います。
・使用済み機材の搬送
患者様が行き来する場所への細菌や血液の飛散を防ぐため、診療ルームから使用済み器材を持ち運ぶ際には、外気に触れないように専用の密封パックで持ち運びます。
・用手洗浄
後の洗浄、滅菌効果を高めるための洗浄です。
クリニックスタッフが安心して作業できるよう、用手洗浄専用のガウンとグローブ、使い捨てのエプロンを装着して専用ブラシで洗浄を行います。
・超音波洗浄
専用の液体に浸して超音波洗浄するため、この段階でほとんどの菌が死滅します。
・オートクレーブ
一般的に普及しているオートクレーブではハンドピースの滅菌処理ができません。当クリニックではヨーロッパ基準最高位のクラスBに位置するオートクレーブを導入し、ハンドピースも滅菌処理を行える環境を整えています。
・滅菌チェック
優れた機械を用いても、機械に不具合があれば滅菌は完璧ではありません。当クリニックでは滅菌が完璧に行われているかどうかのチェックを、何重ものチェック体制で行っています。
①インテグレーターによる化学的検査
②インジケーターによる化学的検査
③スポアテストによる生物学的検査
・保管
滅菌した器材は個別に使用期限を明記。使用期限内の器材のみ治療に用い、期限が過ぎた器材は再度滅菌処理を行います。